モリサワ新書体登場!


こんにちは!すっかり冷え込み、冬本番。
白菜モリモリの鍋が食べたいCCKの堀澤です!

さて!10月25日にモリサワから新しい書体がリリースされました!モリサワから頂いた「新書体見本帳」、ピンクを基調とした見本帳は、可愛く中は何度見ても飽きません。



そもそも書体って?
書体とはよく皆さんが、目にする雑誌、チラシ、ポスターなど様々な媒体に使われる文章やキャッチコピーなどの文字の事を指します。文字の形によってデザインの印象は変わるのでデザイン上でとても重要な役割をします。

さっそく、モリサワ新書体の和文だけご紹介したいと思います!

「しまなみ」

モリサワタイプデザインコンペディション2016和文部門でモリサワ賞金賞・明石賞を同時受賞、オールドスタイルの明朝体。毛筆のニュアンスを取り入れた形が特徴。明朝体として雰囲気を残しつつ、より情熱的表現を可能にした書体。

実際に書体を使ってみましたが、筆でしか表現できない流れる様な線の強弱がとても上品に表現された書体でした。とくにかなの文字の形がとてもキレイで個人的にはとても好きです!


「かもめ龍爪」


中国・栄の時代に四川地方で刊行された儒教教典「周礼」を元に復刻した「龍爪」と、1943年に内閣印刷局に発行された「内閣印刷局七十年史」を元に復刻した和字(かな)書体「かもめ」をマッチングした書体。

収筆と、大きなはらいが特徴の力強さが伝わってくる書体。
漢字を美しく引き立たせる書体だと思います。
タイトルなど大きく見せる部分に使えそうな書体だなと思いました。


「さくらぎ蛍雪」

中国・清王朝の時代に揚州詩局より発行された「欽定全唐文」の文字を復刻した「蛍雪」と1919年に文部省より発行された「尋常小學修身書 巻三」から復刻した和字(かな)書体「さくらぎ」をマッチングした書体。

筆感がありつつ、やわらかさのある書体。
個人的にかなの「こ」と「ふ」形がやわらかさと、可愛らしさがあって好きです!


「秀英にじみ丸ゴシック」

2017 年にリリースされた「秀英にじみ明朝」に続く。インクのにじみを再現したシリーズ。線ん揺らぎや交差部分のにじみ加工による活版印刷の風合いと、丸ゴシック体ならではの優しく緩やかな表情をあわせもつ見出し用書体。

かわいい....。
文字サイズが大きければ大きいほど、この書体の良さの「にじみ」が見えて本当にかわいい書体です。使う場面は選びますが、かわいいです(笑)


「エコー」


重心が高く直線的なデザインが清潔な印象を与える書体。
全角に対して狭めに設計された骨格も特徴の一つ。プロポーションメトリクス(文字詰め機能)を有効にすることで、長体幅での字送りが可能になり緊張感のある表情を演出。

レトロ感と上品な印象のある書体。
実際に仕事で使ってみましたが、女性的な書体なので、女性らしいデザインを作る上でとてもマッチする書体だなと思いました。



「オーブ」

古代中国で青銅器の表面に刻まれた金文からヒントを得た伸びやかで優雅な骨格と、手書きのニュアンスを残す優しい表情のかなが特徴の丸ゴシック体風デザイン書体。
エコーと共通の字幅や骨格の設計を持ちながらも、丸く可愛らし流線型の表情が品格とレトロ感を演出する書体。

にゅるっとしなやかな線で、爽やかさ、清潔さがあり、個人的にかわいいくて好きな書体です.。



リリースされた新書体はどれも素敵な特徴を持った書体でした!
まだまだ知らない書体が多いので、書体の知識をもっとつけていきたいと思います😤
ちなみにデザイナーであるCCKメンバーに好きな和文書体を聞いてみました!


 河野さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

A1明朝(モリサワ)




和文書体は明朝系の方が好きです。
「A1明朝」はオールドスタイルな明朝体で、漢字のカーブがとてもキレイな所が好きです。独特な味わいがあって何かと使用してしまいます。装丁タイトルのデザインでも、ベース書体として使いやすく、変化もつけやすい万能な書体だと思います。


 坂本さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中ゴシックBBB(モリサワ)



オーソドックかつ万能な書体。
本文やキャプション等、文字が多く並ぶ時によく使います。形が綺麗なので、たくさん文字が並んでも圧迫感はなく、タイトルとして大きく見せても品良くまとまる(インパクトはやや弱いが...)からです。とても万能でよく使いますね。

そんほかにも他のメーカ、フォントワークスの「ロダン」やAXISの「AXISフォント」カタオカデザインワークスの「丸明オールド」なども好きです...!


 上地さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リュウミンpro+リュウミンstd(モリサワ)



リュウミン書体は外せないけど「かな」だけstd(ko)にしたりする。A1明朝のような墨溜まりはないけど、かなのカーブがキレイで上品にまとまるので好きです。

ニューセザンヌ(フォントプラス)




ゴシックはどうしても字面が大きくなりがちなので、かながあまり主張しすぎていない書体が好き。


 鈴木さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こぶりなゴシック

 

リュウミン(モリサワ)



どれもボディが小さく、スッキリしていて使った時に余白が野暮ったくならないので、好んで使う書体達です。あと最近A1明朝をよく使います。


 能見さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

解ミン 宙(モリサワ)



使いどころはあまりないけど、単純ににゅるっとした形が好きです。


 樋川さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

築地オールドゴシック(フォントワークス)



ゴシック体なのに上品で大人(?)な感じがするからです。文字として可読性があるのに、主張しすぎない書体なので好きです。


 斎藤さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

秀英丸ゴシック(モリサワ)



東京メトロの広告が好きで、それに似ている秀英丸ゴシックは見やすさNo1の好きな書体です!(理由が個性的)

パールstd L(フォントワークス)




上品で女性的なデザインを作るときによく使う気がします。少しレトロな雰囲気を持っているところが好きです。


 堀澤さん ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

梁ミン(モリサワ)



本文のように分量が多い時に使用しています。スッキリとした印象にまとまるのでよく使います。

筑紫ゴシック(フォントワークス)



ウェイト太めでよく使います。カクカクとした形で見出しとしてメリハリがつくので、好んで使います。

筑紫Aオールド明朝(フォントワークス)



かなの線の強弱の漢字がとても好きな書体です。


以上デザイナーが好きな書体でした!いかがでしたか?
一人一人見るポイント違うというのがとても面白いなと思いました。

デザイナー以外の方はあまり書体を意識する事はないと思いますが、
ぜひこの機会にポスターや雑誌などの文字を意識して見てみてはいかがでしょうか♪

以上CCK堀澤でした〜👋

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