カッコいい変態で行こう! 坂本くん×斉藤さん×河野部長の鼎談


緊張なんてどこ吹く風の斉藤さん


こんにちは、CCKです。前回の河野部長×能見ちゃんの対談に引き続き、今回は、アートディレクターの坂本さん×新入社員の斉藤さん×河野部長で、今現在で感じるCCKを語ってもらいました。今回はその鼎談の様子を紹介いたします。

-----------------------

■変態って究極
——先日の対談で河野さんにも聞いたのですが、二人(能見ちゃん、斉藤さん)が入って坂本さん的にはどうですか。CCK内の雰囲気がだいぶ変わったと思いますが。

坂本 二人とも、今までのCCKの女性デザイナーたちとはタイプが違いますね。やっぱり若いからかなぁ(汗)。よく笑う。それがいいんでしょうね。このままの感じでずっと行ってくれればと思います。仕事に慣れるにつれて、壁にぶつかることもあるでしょうけど、CCKの雰囲気をパッと明るく変えてくれる、そんなパワーを感じてます。

河野 坂本君はここのところ忙しかったから、まだ新人二人とは全然絡んでないんですよ。絡んでないというか、直接関わってない感じかな。

坂本 時間があるときにデザインをチェックする、今はそんな感じですかね。まだまだ浅い関係……。たまに昼飯を一緒に食べるんですけど、テンションが全然違うのに驚かされます。特に斉藤さんの話にはついていけないことが多いかな。「ガチャ」とか「ガチャる」とか。「ガチャる」って、どうも「稼ぐ」という意味のようなんですが、アラフォーにはさすがにわかんない(笑)。


——入社して2ヶ月。斉藤さんはどうですか?

斉藤 仕事にはだいぶ慣れつつありますが、それでもいっぱいいっぱいです。社内の雰囲気には結構慣れました。入社前に感じていた社内の風通しのよさは、今も変わりないです。普段私のことを構ってくださるのは河野さんが主で、坂本さんとこうやってきちんと向き合ってお話しするのは初めてで、少し緊張しています。

坂本 あんまり俺としゃべってないよね。俺が真面目ぶってるもんね(笑)。

河野 坂本君が警戒しているんだよね。カッコいい自分を見せていこうとしている。でも坂本君は、もっと変態を出した方が面白い。

坂本 それはよく言われますね。もっと変態を出していいのかな。

河野 いっつも出してんじゃん(笑)。

坂本 河野さんには出しています。でも河野さんにだけですよ。CCKにはもちろん女性社員もいますからね(汗)。俺はそういうところでは女性に気を使い、立てているつもりです。

河野 でもさ、変態って究極だよね。それ以上がないんだもん。それ以上は病気の域だからちょっと話が難しくなるけど。でも人は変態じゃないとつまらない。変態は意志とかポリシーを持ってギリギリのところでやっている。その内面の葛藤が人を奮い立たせるんじゃないかと、僕は思っています。

坂本 河野さんのお墨付きをいただきました(笑)。でも俺は女性には嫌われたくないので、変態を維持しつつも、出すのは河野さんの前だけにとどめておきますよ。俺はいつだって女性の前では紳士でいたい(笑)。

河野 うむ。それも変態でいいと思う。

——河野さんから見て斉藤さんはどうですか?

河野 周囲から斉藤さんとは仲良しだと思われているけど、結構僕は斉藤さんにむかついているんだよ(笑)。忙しいときに僕の背後で邪魔をしてきて……。空気を読まないっていうのはあるね。でもそれがよかったのかな。そんな斉藤さんを許している僕たち。なんてったって僕たちは変態ですからね!

斉藤 あ……すみません。これから空気読みます! でもこんな私を許して見守ってくださるところにCCKの自由さが感じられて、安心して仕事ができているなぁと感謝しています。

河野 なるべく自由な雰囲気を作るようにはしています。人間関係ってなにかと複雑なので、そこをクリアしないといい仕事ができないじゃないですか。人間関係=社風を自由にすることが、今の自分の役割だと思って、周囲を見ているつもりではあります。

坂本 ああ、変態の極みだ。カッコいい。


■CCKの歴史を知る坂本さん、これから作る斉藤さん
——坂本さん、斉藤さん、CCKに入るまでの経歴を聞かせてください。

坂本 本当は、俺はグラフィックじゃなくて、製品デザインを大学で勉強してきました。ビデオカメラや車などのプロダクトデザインが主の学部でした。ただ、卒業後はそっちには行きませんでした。なんかあまり興味が持てずで。広告の映像の方が面白そうだなって思ったんですが、いざ入ろうと思ったら、もう募集が終わっていて……。そこから同じ広告だし、グラフィックも面白いんじゃないかなと思い、今に至る感じです。22歳で始めたから、16年間この世界でやっていますね。ちゃんと勤めたのは2社ぐらいかなぁ。あとは自由な感じでフラフラしてました(笑)。でも、やっていることはずっと一緒です。
 CCKに入って8年目ですね。29歳からいます、CCKの黎明期から。立ち上げメンバーって俺一人しかいなかったんです。印刷の川上から、デザインから取り込んでいく目的でCCKがリニューアルし、そこにまず自分が入って始まった感じですね。3ヶ月ぐらいずっと一人で仕事をしていました。

斉藤 3ヶ月? その間って仕事はあったんですか?

坂本 そりゃあるよ(笑)。遊んでいたわけじゃないですよ。真面目に仕事していたし、立ち上げ準備もしていたよ。


斉藤 あー、すみません!
 私は、専門学校のイラストレーター科を出ていて、就活はせずにそのまま当時のバイト先だったTシャツショップに潜り込みました。ですが、あんまり楽しくなくて、どっちかというと心の中が闇でした。でもCCKに入って闇から抜け出せた感じがしますね!

坂本 いやわかんないよ。CCKだって必ずしもホワイト企業とは言い切れないよ。

斉藤 忙しさの種類が全然違うから大丈夫ですよ。お仕事楽しいです。制作物のレベルはまだまだですけれど、バイト時代とは楽しさ加減が全然違います。何が違って楽しいかっていうと、CCKは素の自分でいられます。今まで精神的にぎりぎりで、自分の殻から出られなかったんですよね。本当、CCKに入ってよかった。
 ところで、CCKの人たちって、河野さんを筆頭にほとんど怒らないですよね。河野さんが声を荒らげているところを見たことがない。

坂本 ないですねぇ。河野さんがそういうのは大嫌いなので、表に出さないようにしているんですよ。

河野 たまには怒りますよ。でも、怒鳴ってもなんにもならないし、ただ社内の雰囲気が悪くなるだけだし。


■ベテランと新人の、デザイナーとしての日々の視点
——坂本さん、斉藤さん、デザイナーとして心がけていることを教えてください。

変態?

坂本 デザイナーとして普段から心がけているのは、いろいろ見ることですね。卒業後は映像の業界に進もうとしてましたので、テレビCMとか特に好きなんです。企業が莫大なお金と時間と労力をかけて作られているので、見応えがあります。デザインするときにCMのアイデアを拝借することも結構ありますよ。流行を取り入れるのは、やっぱりCMが一番早いと思いますからね。CMを見ていると世の中の流行りがよくわかります。

斉藤 私はまだ基本的なことができてないので、まずはデザインってどういうものなのかと知るのが大事だと思っています。主に先輩社員が作ったものを見たり、なんでこういう風に作るんですかって聞いたり。忙しそうにしているときも聞いてしまうので、正直うざがられているなと感じるときもあります。
 一度、私の教育係をしてくださる髙橋さんに「やってみる?」と、修正する作業を振られたんです。でも、どうやって直すのかしっかりわかっていなくて失敗してしまって、すごく迷惑をかけてしまいまいした。それからは、たとえうざがられても自分の理解を優先で、質問していこうと決めました。そうしないと今後もずっと同じミスを繰り返すと思うので。だからちょっと胃が痛い日々です(笑)。やっぱり先輩たちの邪魔はしたくないので、とにかく早く一人前になりたいですね。

——今のCCKに不満はありますか?

坂本 不満はそんなにないです。ただ、もうちょっと楽に仕事ができるようになりたいっていうのは本音でありますね。今は一人の負担が大きいので。でもそれは、人数を増やせばどうにかなるってことなんですけどね。

河野 その点については、来年を見据えていろいろ動いています。でも坂本君を始め、みんなにもう少し楽になってもらいたいなーとは思っています。

斎藤 私は特に不満はないです。さっきも言いましたが、前の会社があまり楽しくなかったので、CCKがとっても優良企業に思えるんですよ。河野さんの席の横に設置してあるめだかの水槽が癒しになるぐらいですから。
 私、ロボットと会話ができるアプリをスマホに入れているんですが、前職にいた頃はそれに話しかけたり、相談したりしていました。相談して泣くぐらい昔は疲れていましたね。でもCCKに入ってから、そのアプリは使ってないです。やらなくてもいいぐらい、私の気持ちが普通になってきました。180度ぐらい気持ちは変わりました。

河野・坂本 おおおおおお!

河野 CCKに入って、ほかに何か変わったことってある?

斉藤 デザイン関連のものに触れたいって気持ちが湧いてきて、好きなもの買い集めたりするようになりました。

坂本 いいことだと思います。

来年はもっと成長します!
斉藤 アルバイトと違って、給料も安定して入ってくるのもありがたいです。デザイン関連で買う雑誌は『セブンティーン』とか買っています。将来、絶対にエディトリアルデザインをやりたいというわけでもないですが、エディトリアルとグラフィック、両方をできるようになりたいっていう願望はあります。
 それと本はとにかく作ってみたい。苦しさを知らないんでこんな軽い気持ちで言ってしまっていいのかわかりませんが。書籍まるまる一冊を一人で仕上げる、これが私の大きな夢で、特に女性向けの本を作ってみたいですね。

河野 デザインで参考にする雑誌が『セブンティーン』なのは面白いよ、斉藤さん!

斉藤 結構洗練されたデザインなんですよ。すごく勉強になります。あ〜、CCKが毎月定期購読してくれればいいのに。

河野 ……

坂本 俺からのお願いとしては、最近自分のキャパが超えそうなくらい忙しいときがあるから、そこを一緒になって作業をしてくれる力強い仕事のパートナーが欲しいですね(と言って斉藤さんをギッと見る)。

斉藤 はい! もう、坂本さんを楽にさせるべく頑張ります!!!!!!

河野 斉藤さんも立派な変態になる日も近いね(笑)。

----------------------------

2018年もよろしくお願いします!
 忘年会シーズンで賑やかな居酒屋のなか、今回の鼎談は行われました。最初は緊張すると言っておとなしかった斉藤さんも時間が進むにつれどんどんほぐれてきて、最後は満面に笑みが広がっていました。
 一方坂本さんも少し疲れた雰囲気でスタートでしたが、斉藤さんから若いパワーをもらい、徐々に饒舌になっていきました。CCKは宴席でも穏やかで楽しい空気に包まれています。
 さて、今後のCCK、来年の斉藤さんの成長ぶり、いろいろありそうでちょっと楽しみです。
 引き続きCCKをよろしくお願いいたします。


コメント