髙橋さんのデザインノート

 こんにちは。CCKの関根です。
 雨が続いたり、台風が二週連続で襲来したり、気持ちのいい秋晴れがなかなか訪れなくて、ちょっと口を尖らせている日々です。皆さんは元気でしょうか。
 さて、今回は髙橋さんのデザインノートです。

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最初は「変なノート」だったんです……

 愛用しているのは無印良品のリングノート。サイズはなんだろう、A6? B6? どっちなんだろう。わからないや。正式な名前はわからないです。私、適当なんです(笑)。
 これを選んだのは、長く使えそうだし、なくならなそうだから。もうド定番なので、廃版にならずにずっと出続ける商品だろうなって思って。なんの面白味もないですね(笑)。最初にこのリングノートを買ったのはいつだろう(ノートを開いて日付を確認する)……2009年だ。このときからずっと同じ型のノートを、私は使い続けているわけですね。振り返ってみると、ちょっと感慨深い。
 一番最初に勤めた会社で使っていたのは変なノートでした。薄くて、このリングノートの半分くらいの大きさで。愛着もなかったから、仕事でもらった変なシールを貼っちゃったりして、自分でどんどん気に入らない方向に持っていったんです。それに、仕事でもらったシールだから捨てられなくて、結局そのノートに貼っていたっていう。表紙が厚紙の野暮ったい作りで、ある日の雨で濡れたらすごく反ってきたんです。持っているのも嫌になったので、もう変なノートを使うのはやめようと、このときに決心しました。一応最後まで使い切ったんですが、表紙は反ってるし、全てが変だしで、やっぱり打ち合わせ時に人前に出すには恥ずかしくって(笑)。


怖くて悲しい廃版

 転職して、今度は人前に出しても恥ずかしくないノートを選ぶことを決めて、買いに行ったのが無印良品です。ほかをいろいろ見て最終的に無印に決めたわけではなく、もう無印だろうなとそこしか見てなかったです。先ほども言いましたように、無印だったらなくならないので。
 気に入って買ったものが廃版になるというのが、すごい怖いんです。おしゃれなものを選んで、それが気に入って使い終わって、もう売っていないとわかると残念な気持ちになるんです。かわいいノートを探して歩くのはすごく好きですが、いつかなくなると思うと手が出せないんです。だから家には気に入ったノートのコレクションがあるんですが、これを使い切って補充しようとなったときに売ってないことを想像すると、悲しくて使えないです。










ノートは自分連絡帳

 ほかのデザイナーさんのように、ノートに図や形、イメージを描いたりはしません。ほとんどが文字です。絵が下手くそなんですよ。描くと絶対に失敗するし、それが気に食わないんです。失敗したのがノートに残っているのが恥ずかしいんですよ。だからラフを考えるときは、ミスコピーの裏など、本当どうでもいい紙に描いてます。ラフがうまく行くと、その仕事が終わるまで取っておきますが、終わったら基本全部捨てます。だからノートは私にとって、打ち合わせなどで言ってたことを書き記すメモです。自分連絡帳っていう感じです。
 無印良品のこのノートが存在していなかったら、とにかくド定番の商品を探して買うと思います。気に入って使って、さあ次同じものを!と意気込んでいるのになくなっているのが本当に嫌なので。今だったら、「つばめノート」もいいかな。坂本さんが使っていますよね。あれも大定番ですし、大人になってからその素敵な感じに気付きました。でも、私はしばらくは無印で行くかなー?




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 以上、髙橋さんのノートでした。

 気に入ったものがあっても、いつかなくなると思うと手が出せない気持ち、僕はすぐに購入してしまうので、対照的でおもしろいなと思いました。

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